施工方法
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PC-壁体工法は施工条件や地盤条件に合わせて様々な方法が可能です。
実績が豊富な三点支持式杭打機を用いたものから離隔のとれる懸垂式杭打機や
自走式杭打機などがあります。
また、硬質地盤や礫質地盤対策も行われております。
工法一覧
中掘圧入工法
- 施工機械
- 三点支持式杭打機(単軸)
- 特 徴
-
- 多くの施工実績が有る
- 経済的である
- 急速施工が可能である
- 周辺地盤を乱さない
- PC-壁体部材の選定に制限が無い
- 曲線や縦断勾配の割付けに対応が可能である
- 玉石、礫、硬質粘性土層での施工は検討を要する
プレボーリングセメントミルク工法(三点式)
- 施工機械
- 三点支持式杭打機(二軸同軸)
- 特 徴
-
- 硬質地盤での施工が可能である
- 曲線や縦断勾配の割付けに対応が可能である
- 急速施工が可能である
- 削孔長に制限が有る
- 汚泥、泥水の処理が必要となる
プレボーリングセメントミルク工法(懸垂式)
- 施工機械
- 懸垂式杭打機
- 特 徴
-
- 組立・施工ヤードが小さい
- 法面への施工が可能である
- 段差施工が可能である
- 狭隘な敷地に対応可能である
- PC-壁体部材の選定に制限が有る
- 汚水、泥水の処理が必要となる
TRD工法
- 特 徴
-
- 硬質地盤での施工が可能である
- 施工機械が小さく、上空制限に対応可能である
- PC-壁体部材の選定に制限が有る
- 曲線の割付けには検討を要する
- 汚泥、泥水の処理が必要となる
自走式圧入機
- 特 徴
-
- 法面への施工が可能である
- 周辺地盤を乱さない
- 狭溢な敷地に対応可能である
- PC-壁体部材の選定に制限が有る
- 曲線や縦断勾配の割付けには検討を要する
- 玉石、礫、硬質粘性土層での施工は検討を要する
施工工程
中掘圧入工法
1定規の設置
2下部材の建込み
3下部材の沈設
4上部材の建込み・継手溶接
5上部材の沈設
6排土ホッパーからの土の排出
7沈設完了
プレボーリングセメントミルク工法(三点支持式杭打機/懸垂式杭打機)
1削孔用定規の設置
削孔用定規をPC-壁体の通り芯に合わせ設置する。定規の移動を防止するために支柱で固定する。
2プレボーリング削孔セメントミルク注入
オーガヘッドからエアーを吐出し、オーガ駆動装置を上下反復させる。同時にセメントミルクを注入しながら、所定深度まで掘削する。
3上部材、下部材の溶接
溶接用孔にて継ぎ手を溶接し、上部材と下部材を一体化する。(溶接が必要な場合。)
4PC-壁体建込用定規の設置
削孔用定規をPC-壁体の通り芯に合わせ設置する。定規の移動を防止するために支柱で固定する。
5補助クレーンによるPC-壁体の沈設
補助クレーンによりPC-壁体を吊り上げ、隙間、ズレ等を確認しながら沈設する。
6頭部連結溶接
沈設完了後、連結用プレートで隣接PC-壁体と溶接固定する。
目地充填工
PC-壁体の側面には凹部があり、連続して並べると楕円形状の孔が2箇所出来ます。この孔にモルタルを充填することで水密性を発揮し、河川護岸などでは流水による背面土の吸い出しを防止します。また、この孔に透水防砂材を挿入することで、背面土の流出を防ぎながら擁壁背面の水を排水することが出来ます。
モルタル充填施工順序
機器類の搬入・組立
モルタル充填用袋の準備(必要長+1mで切断)
高圧ジェット水により、孔内を必要深度まで洗浄し、
孔内の土砂を除去する。
孔内に袋を挿入する。
標準袋径φ110mm(60メッシュ)。
モルタルプラントにて混練後、モルタルポンプで
圧送し袋内にモルタルを充填する。
モルタル配合表(参考)
左右にスクロール可能です。
モルタル注入
モルタル充填完了
透水防砂材
〈笠コンクリート例〉
横方向の一体性を確保するために、PC-壁体頭部を笠コンクリートによって連結します。
施工
完成