PC-壁体の特長
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PC-壁体は、断面形状が矩形で円形の中空部を有するプレストレスが導入された土留め構造物用プレキャストコンクリート部材です。
連続して施工することで道路擁壁、都市河川護岸、調整池土留め壁などの自立式壁体構造物を構築します。
曲げ剛性が大きい
- □900で壁高:約9mまでの自立式壁体構造物に対応。
- 同じ外径の鋼管矢板に比べて1.5倍以上の曲げ剛性を確保。
PC-壁体は曲げ剛性が大きいので、変位量が少なくなります。また、コンクリート強度が高く、大きな曲げモーメントに抵抗できます。したがって、自立形式の壁体構造物として有利な設計ができます。
優れた経済性
PC-壁体が経済的に使用される範囲は、図に示したように約3m~9mの高さです。さらに、先端部にセメントミルクを噴出・撹拌することで支持力がえられ、構造物の基礎と兼用する場合はより一層経済的な設計が可能です。
仮設山留めが不要
- 中掘圧入工法による施工と自立構造のため、仮設山留めが不要。
- 背面の地山を乱さないため、近接した重要構造物への影響が少ない。
- 軟弱地盤にも対応でき、支持層への貫入を必要としない。
スピーディな施工
- 施工工程がシンプルで、従来工法と比べ工期が短縮できる。
- 標準施工は中掘圧入工法による低騒音・低振動の急速施工が行える。
- 硬質地盤には、プレボーリング工法・TRD工法で対応。
- 計画に合わせ、平面線形と擁壁天端のレベルを自由に変更できる。
- 上部工反力を負担する場合は支持層貫入後、先端根固め処理により支持力を得ることができる。